『ウェブ人間論』を読む&ヤフオクで落とした『大杉栄研究』が来た!

梅田望夫平野啓一郎の対談集、『ウェブ人間論』を読みました。

梅田さんの『ウェブ進化論』を読んで、このはてなというブログの質の高さを知りましたし、最近、はてなでブログを書くことも始めました。

平野さんはデビュー作の『日蝕』が斬新で、その後の発言も政治めいたものになってきて注目していました。

梅田望夫さんを革命的、進歩的とするなら、平野啓一郎さんは保守的と言えるでしょう。

対談は、確かに、静かに進歩VS保守という形で進みます。

しかし、本の未来という話しになると、あれれ、立場が逆転していきます。

これを梅田望夫さんは、未来の年数の捉え方の違いにあると言っています。

確かに、10〜20年後の未来と、100年後の未来はかなり違います。

我々は、普通、100年なんて生きていませんでしょうから、極端な話、100年後地球が滅んだっていい。

でも、10〜20年後は多分、生きているでしょうから、どんな社会になっているのか、ちょっと興味が湧いてきます。


平野啓一郎さんが、「大きな物語」が到来すると危険と警鐘を鳴らしているけど、これは納得。

まあ、納得したところと、これは違うんじゃないってところが半々でしょうか?

ほとんど、梅田望夫さんの意見には賛成でしたが、同じ1975年生まれの平野啓一郎さんには???が多い読後感でした。


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と話しが変わって、以前、yahoo!オークションで落札した大沢正道『大杉栄研究』法政大学出版局(1971年刊)が本日届きました。

ドキドキして、包装を破き、手に取りました。

流石に、35年前の本です、古本むき出し!

じっくりゆっくり、大杉栄を研究して、小説でも書きたいな・・・と思ってたら、実は、大杉栄を探偵に設定した推理小説が既にあったのですね。

知らなかった。

大杉栄を探偵にして、周辺人物を登場させれば、かなり面白いと思ったのですが、既に書かれていました。

典厩五郎『探偵大杉栄の正月』早川書房

残念です。

でも、良い本を見つけました。

これも読んでみようと思います。